Mine Kawakami staff blog

ピアニスト「川上ミネ」の最新情報をお届けします♪

続・第九回 清水寺舞台 ピアノ・リサイタル 報告書(今度こそ)

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 そして、その日はやって参りました。

ちょうど今から400年前、支倉常長率いる慶長遣欧使節団は宮城県月の浦(現:石巻市)を出帆いたしました。日本人として初めて太平洋と大西洋を横断し、1614年にスペインに到着し国王フェリペ3世への謁見を果たしたのです。

大海原への出帆、侍・支倉はどんな気持ちで航海に出たのでしょう。

そんな壮大な旅に着想を得て、川上が持てる全てをかけて作曲した「ソナタ・サムライ」。

これを清水寺舞台で演奏する日をどれだけ待ちわびていたことか。川上の背後には支倉をはじめ月の浦を出帆した180名の魂が降臨していたに違いありません。

リサイタルは生憎の雨となってしまいましたが、雨音との共演となり清水寺舞台でしか出来ない演奏となりました。

マドリッドで日本・スペイン両国の皇太子殿下にご臨席賜り、これからも日本とスペインの友好が末永く続くよう祈りを込めて演奏したその王立劇場を彷彿させる演奏でした。

不思議なことに、後で収録した音源を聴き直しましたところ、ピアノの演奏中は雨音が強く、まるでリサイタルのプログラムに合わせているかのように聴こえたのです。

支倉さま、あなたの仕業なのですね。そんな風に思えました。

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冷たい雨の中、東山 清水寺へ登ってきて頂き、ご来場のお客様には心より御礼申し上げます。遠く北海道をはじめ、日本全国からこの日のためにお越し下さり、見合う感謝の言葉がみつかりません。

また、過密スケジュールの中、貴重なお時間を割いてお越しくださった、我が国のファーストレディ安倍昭恵さま、スペイン国を代表してスペイン大使ご夫妻もご臨席下さり、ベニシア・スタンリー・スミスさまもおいでくださりました。これ以上ない光栄な、幸福に満ち溢れたリサイタルでした。

ピアニスト川上ミネは、このようにみなさまに支えられてこそ、作曲・演奏活動が実現いたします。川上ミネの音楽を支えている大きなエネルギーなのです。

どうぞどうぞこれからもよろしくお願いいたします。

 

PS:スペイン・マドリッドから、このリサイタルのためだけに来日して下さったお客様がいらっしゃいました。川上・スタッフ一同心から御礼申し上げます。